『江分利満家の崩壊』出版記念パーティー


明日16日(日)の午後、作者来廊予定です。




夕方から店番をツレに任せて「せきやビル」へ。


久々のスーツを着ていったのは、7階「エソラホール」。山口正介著『江分利満家の崩壊』(新潮社)の出版記念パーティーがあったのだ。


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大作家・山口瞳の息子である正介氏の吐露する山口家の真実とは・・・。今、大変に話題になっている本だ。


その本の出版記念パーティーが山口家のお膝元である国立市で開かれた。地元主催のチマチマした会ではない。新潮社の主催だ。


その会の司会の大役を仰せつかった。昨日、台本を書いていたのはこれ。本来なら僕などが司会をやるようなパーティーじゃないんだけどね。


100人くらい集まったのかなあ。


発起人を代表して嵐山光三郎氏の開会宣言と乾杯。同じく発起人の文芸評論家・大村彦次郎氏の祝辞を持って開宴。


僕としては矢吹申彦氏にお会いできたのも嬉しかった。三木卓さんの『ほろびた国の旅』の表紙が大好きなのだ。満洲特急「あじあ号」。


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あじあ号の絵と言うと単純に勇ましいだけの絵もあるのだけど、矢吹さんのあじあ号は、なんというか表情豊かに悲しみを湛えているのだ。


途中、編集担当者である新潮社のS氏より状況報告。単なる編集者ではない。父・瞳先生の担当編集者だった方で、今は出版部長の要職にある。


去年、僕がJPIC読書アドバイザーの講座を受けたときは講師をしていただいた。


正介さんの謝辞がよかったなぁ。粋でお洒落で感動的で。泣きそう。司会じゃなければ泣いたかも。


終宴間際に滑り込んできた方の挨拶を持って中締め。筋からいうと本来ならこの人が司会をやるべきで僕などはエレベーター誘導あたりをやるべきなのだが仕方ない。故・山口瞳先生がこの上なくかわいがった「市役所のガマちゃん」は、市長になってしまったのだ。市長に司会をやらせるわけにはいかない。



超多忙な公務の間隙を縫って来てくれた佐藤市長に感謝。



僕の司会ぶりは・・・・45点くらいかな。やはり滑舌が完全には戻っていないのと若干、声がくぐもる。人にはあまり気づかれないけど自分では十分わかる脳梗塞の後遺症。


二次会はロージナで。とことんおつきあいしたかったが一次会で燃え尽きて挨拶だけして中座。体力はまだまだ戻っていない。


とても素晴らしい本です。重いです。でも読後感は涼やかです。読んでからずいぶんたつけど皆さんのお話を聴いていたらまた読みたくなってしまった。




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