シネロマン池袋で久保新二特集 〜黄金の副音声〜

午後から外出。めったに行かない池袋へ。でも結構好きな町。約３０年通った職場からは一番近い盛り場だった。

行先は駅から０分。ピンク専門館の「シネロマン池袋」。

ここで開催中の「久保新二特集」。

久保さんは芸歴５０年のベテランポルノ男優。「ポルノの帝王」の異名を持つ。

最近では自叙伝、「アデュ〜 ポルノの帝王久保新二の愛と涙と大爆笑: エッチ重ねて50年!!」が話題。

アデュ〜 ポルノの帝王久保新二の愛と涙と大爆笑: エッチ重ねて50年!!

今回上映は３作品。

今日はサービスデーで三本立て１０００円。

ロビーで久保さん、また上の本の構成をした俳優・演出家・ライターの石動三六さんとお会いして、三人並んで鑑賞。どれも見たかった映画だが、一番のお目当ては「痴漢電車　ちんちん発車」。

今や「おくりびと」等で日本を代表する映画監督となった滝田洋二郎氏の３１年前の作品。

ストーリーは遺産相続をめぐる殺人事件を描くコメディサスペンス。タイトルの「痴漢電車　ちんちん発車」とストーリーはあまり関係ない。

久保さんは遺産相続人の作曲家役。なぜかナポレオン帽をかぶって指揮棒を振り、トイピアノを叩く。

面白かったなあ。約一時間の上映時間とそれに含まれる一定割合のピンクシーンさえ満たしていればあとは何でもアリだったという時代。過激なギャグ、やり過ぎなパロディ、掟知らずのゲリラ撮影。隅々までパワーと工夫と遊び心がみなぎっている。

なんというバカバカしさ(ほめてます)、

なんというくだらなさ(ほめてます)、

なんという不謹慎さ(ほめてます)

そして今日、特に贅沢だったのが「副音声」。撮影や作品に関する裏話を久保さんが隣にいる僕だけにしてくれるのだ。プロの俳優である。他の人には聞こえないけど隣にいる僕だけにはクリアに聞こえる声のコントロールなど朝飯前。おかげで二倍楽しめた。なんて贅沢。

面白いのでぜひDVD屋さんに行ってみてください。

痴漢電車 ちんちん発車 [DVD]

そして「久保新二特集」は２月５日木まで。(←クリック！！)

お茶に誘っていただいたが次の約束が迫っていて残念。終映後は泣く泣く駅に向かった。

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