倶楽部六六食房 Kunitachi east

 今日は、友達の是枝正美さんのお店の開店パーティー

  「倶楽部六六食房」というお店。国立駅から南に徒歩15分くらいの桐朋どおりぞい。カテゴリーで言えばダイニング・バーって感じかな。

  近隣では「いったい何ができるんだろう?」と話題になっていたらしい。見るからに変な店なのだ。外壁から鉄人28号ならぬ鉄人66号が半身とびだしている。これはちゃんと横山プロの許可を取って、アメリカのフィギュア専門業者に作らせたものだという。

  「倶楽部六六食房」っていう名前も面白いが、この「六六」の意味は「ROUTE66」のこと。ルート66にこだわった店だ。

  ルート66をご存知だろうか。1928年に誕生したアメリカ横断道路でナット・キング・コールの名曲「ルート66」(♪IF YOU EVER PLAN TO MOTOR WESTである)でも知られているが、時代の趨勢に取り残され、85年に公式の地図から消えた。そのルート66を店主の是枝さんは熱愛してるのだ。

  是枝さんの本業は音楽プロデューサー。「熱愛」のあまりルート66を何度も来訪していてエソラ(=キャットフィッシュ)の関マスオさんのイラストとのジョイントで展覧会を開くほど(銀座で!!)。

  マスオさんと是枝さんは高校時代の同級生。看板や店名ロゴ等のデザインはマスオさんがてがけた。「是枝正美さん」なんていうと女性かと誤解する人もあるかもしれないが、ごっついヒゲのおじさんだ。


  前置きが長くなってしまった。僕の話はくどくていけない。

  そういうわけでオープニングパーティーに行ったのだ。始まりは午後3時。終了が9時6分。長いでしょ? 6時間6分。ここも「66」にこだわっているのである。

  本来僕の主義としては始まる前から入り、終わったあともいるというものなのだが、所用があって7時ごろから伺った。

  店の中は清潔だがあえて雑然としたムードが作っていて居心地がいい。本当に「古きよきアメリカ」のムードを備えている。ハーレーを乗り付けたい感じ。

  今夜のスペシャル、アコースティック・ライブの真っ最中。中は大盛り上がり。若い衆ばかりと思いきや、奥の方には関頑亭、関敏、山口治子(瞳氏未亡人)の3氏の姿。奥が深い。

  ライブのフィナーレでは元・クールスのジェームス・藤木さんが登場。ロカビリーを熱唱した。

  パスタが旨い! 聞けばシェフはロスのレストランで働いていたのを是枝さんが引っ張ってきてそうだ。


  実は今日は人が多すぎて、店の概要が今ひとつ掴めなかった。今度また行き直そう。

  掴めなかったけど、間違いなく言えるのは国立にまた面白い店が一つできたということだ。市内在住の道楽者としては実に喜ばしい。