大島一洋さんの独立を祝う会

大島一洋さんはいわゆるカリスマ編集者の一人だ。マガジンハウスで数々の雑誌の編集に携わり、伝説の文芸雑誌「鳩よ!」のコワモテ編集長として名を轟かせた。

その大島さんが昨年、定年を迎えてマガジンハウスの嘱託となり、そしてこのほど完全に独立することとなった。今後はフリーの編集者としての活躍が期待されている。

その独立祝いの宴・「大島一洋さんの独立を祝う会」が今夜、御茶ノ水のビアレストラン「フランツィスカーナー」で開かれた。大島さんは大のビール党である。

発起人は元・マガジンハウス社長で、現在、最高顧問の木滑良久氏、評論家の坪内祐三氏、エッセイストの坂崎重盛氏、作家の嵐山光三郎氏。そう大島さんは嵐山一家の宿老で、末席パシリの僕も普段から親しくさせてもらっている。ちなみに「人気エッセイスト・嵐山光三郎」に初めて小説を書かせたのも大島さんだ。

年末の競輪でもいつもご一緒させていただいている。かれこれ10年以上の付き合いになると思う。

大島さんは僕とまるで逆のタイプだ。小柄で痩身、カミソリのようにシャープ(共通点は「角刈り」なことぐらい)。凄くカッコイイ憧れの大先輩だ。

業界内外にも大島ファンは多く、今日も山本容子画伯、作家・評論家では石田千さん、目黒考二さん、豊崎由美さん、田村セツコさん等約60人が集まった。

いろいろな人が次々にスピーチに立った。誰もが大島さんのことを大好きなのが凄くよくわかって心温まる宴だった。


2次会は明神下の小料理屋「左左舎(ささや)」。「世界の車窓から」の製作会社・テレコムスタッフの岡部社長、山本容子画伯、CGアーチスト野地朱真(映画「ホワイトアウト」のCGも彼女の仕事)さんとタクシーで神田明神へ。クリエイティブな人に囲まれる私。

お参りしてから「左左舎」へ。嵐山氏差し入れの高級赤ワインがうまい。甘く爽やかな風が渡る味。ついつい飲みすぎる。