遠い朝寝  〜生命には終わりがある〜

国立駅の階段工事は無事終了したようで、今日は28歩でホームにあがれた。どこを工事したかは今ひとつわからない。まあ、元通りの日々が戻ってきてよかった。念のため今朝は昨日までと同様早めに来たが、明朝からはちょっとゆっくり目でいいな、と思った。

が、それは間違いだった。今日から先頭車両が女性専用車両になったのだ。

先頭車両の最先頭は就職して以来、20数年来の僕の定位置だ。乗換えが中野駅なので先頭が便利なのだ。もっと後ろの車両でも中野駅の中央階段を使っての乗り換えは出来るのだけど、エスカレーターがある為、ボトルネックになって乗り換え客が滞留し、やたら時間が掛かってしまうのだ。

それとともに、実は僕は先頭車両の最先頭で前方を見るのが好きなのだ(子どもかよ)。どこまでもまっすぐの2本のレールが遥かかなたで滲んで溶けて1本になるというのはなかなか悪くない眺めなのだ。特に春。痴漢が僕の景観権を侵したのだなぁ。

裕次郎も言っている。生命には終わりがある、恋にも終わりがくる。ましてや工事には終わりがある。しかし女性専用車両には終わりがない。

世の中から、女性か痴漢のどちらかがなくならない限り存続するだろう。女性がなくなると言うのはいくらなんでもなにかと都合が悪いので、やっぱり痴漢になくなってもらうしかないのだなあ。