9月21日の日記で告知した八重洲ブックセンターのイベント「女流義太夫の世界」に行ってきた。
当蕃茄庵でもすっかりお馴染み、超人気翻訳家の金原瑞人さんが仕掛け人で、出演がこれまた当蕃茄庵でもすっかりお馴染み、最近では耽美派モデルとしても活躍中の女流義太夫三味線の鶴澤寛也師匠なのである。
現地にてエッセイストの坂崎重盛さんと待ち合わせ。人形師の石塚公昭さんも来られると寛也師匠から聞いていた。
現地に行くと、ほぼ満員。良き哉、良き哉。
◆プログラムは以下の通り
「万歳」 大夫 竹本綾之助
三味線 鶴澤寛也・鶴澤津賀栄
「野崎村の段」 大夫 竹本綾之助
三味線 鶴澤寛也 ツレ 鶴澤津賀栄
気持ちいいなぁ、義太夫は。つい目を瞑って首を振りながら聴いちゃうね。そうしたらあとから寛也さんに「寝てたでしょ」と言われた。冤罪だ。
あと、トークもよかったなぁ。金原さんが『知られざる芸能史 娘義太夫 』の著者・水野悠子さんにいろいろ質問して、水野さんが初心者にもわかるようにレクチャーしてくれる。
あと、図書の即売もあった。水野さんの本に加え、石塚さんの作品集・『乱歩 夜の夢こそまこと』も。「人間椅子」の項で閨秀作家・佳子を演じているのは寛也さんである。これはいいアイディアだ。
なかなか世間の皆様は義太夫を聞くという機会はないだろうから、都内の大きな本屋さんがこういうイベントを組んでくれると言うのはありがたい。次回は10月とのこと。伺いますとも。
そのあと関係者でもないのに打ち上げにも参加し、終電近くに帰宅。充実しすぎでヘロヘロである。