はがきゑ展千秋楽打ち上げ忘年会

頭を純金に染め上げて行った先は国立東の画廊・エソラ(喫茶キャットフィッシュ)である。

恒例の「はがきゑ展」が26日で最終日でその打ち上げパーティーなのだ。


もう単にひとつの展覧会の打ち上げと言うだけでなく、もはや国立の美系文系好事家人士の大忘年会となっている。多少の入れ替わりを含め、延べ五十人くらい集まったのかな。


飲食物はそれぞれがとっておきのものを持ち寄るのがこの忘年会の伝統。


開会に先立ち、店主のマスオさんが僕を司会者に指名してくれた。僕がこの会の司会をするのはもうほぼ毎年のことではあるのが、あえて病中の、というか、あえてリハビリ中の僕を今年も指名してくれたマスオさんの心配りに感謝しつつ、謹んででつとめさせていただいた。もちろん配膳も手伝った。


開会宣言は嵐山光三郎先生。乾杯は八戸は洗心美術館館長の小坂明氏。せきやのタケちゃんが寸胴の大鍋で仕込んだカレーやクリームシチュー、バンブーのプレミアム・サンドイッチ(炊飯器くらいの大きさの鍋型に焼き上げられたパンのふた<これももちろんパン>を開けると中身がくりぬいてあってそのくりぬいたパンで作ったサンドウィッチが入っていると言う仕掛けの‥、ええい説明が面倒くさい)、神田左々舎の卵焼き、うなぎ押田の「う巻」、それに地方地方の名酒も集まり盛り上がった。無期禁酒中の僕はサントリーのオールフリー(ノンアルコールビール)。


何人もの人に「おおっ大丈夫か?」 「元気そうじゃないか」と声をかけていただく。それに応える僕の「脳梗塞トーク」もだいぶ磨きがかかってきた(磨いてどうする)。


市役所のガマさん、もとい「市役所を卒業したガマさん」からは「復活したのはめでたいがその黄色い頭はどうした」と声がかかる。


関頑亭先生からも「足はよれよれだけど、あいかわらずペラペラと舌はよくまわるねえ」と誉めていただく(誉めてない誉めてない)。先生に描いていただいた薬師如来図の霊験です、多分。


マスオさん、小魚ちゃんと春のイベント計画の話で盛り上がる。どうしてこの人たちは、面白いけど全然儲からない、実現は大変だけど実現したらやたら面白いことを次から次へと思いついてしまうのだろうか。あ、俺もね。




久しぶりに会いたかった人たちに会えて、いい夜だった。



でもがんばりすぎて今日はへろへろ。これから病院に戻ります



画像は今年、購入させていただいた作品。額絵ではなく人形作家・吉川潔さんの作品。小鳥の巣箱のような家の中にテラコッタの少女が佇むキャンドルスタンド。



今年もいろいろあった。特に後半。いろいろと、一生忘れられないような経験をした。ま、「いい年だった」と言えないことはない。<こしおれ>


忘らるぬ 年を忘れる 宴かな