池袋陽光城

城郭好きの人は多い。落語家で言うと春風亭昇太師匠。お城好きで有名である。


かく言う僕もお城は結構見てるし登っている。かつて出張族だったころにずいぶんね。ほとんどの県庁所在地には行っているし、そこには大抵お城がある。


でも、今回のお城は特にユニークだった。それは「池袋陽光城」

演芸場のほど近くにある「在日中国人による在日中国人のためのお店」。前から存在は知っていたけど、たまたま当日の朝日新聞のローカル欄に載っていたので行ってみようと思ったのだ。

池袋西口に広がりつつある在日華僑コミュニティーの中心となっている店だ。

横浜中華街は良くも悪くも観光地。立川中華街は悪い冗談でしかない。ここは「生活」の場だ(もちろん、それぞれに良さがある。僕は観光地も好きだし、悪い冗談も大好きだ)。細長い建物の中には食料品とともに食堂もある。ネイル・サロンもある。

夕食にはちょっと早かったので、爪の手入れをしてもらった。うそ、中華食品をアレコレ買って来た。

中華カリントの「麻花児(まぁふぁるぅ)」、アヒルの卵の「皮蛋(ぴーたん)」、大好物の胡桃の缶詰(中学一年の時に読んだ山本有三の戯曲「海彦山彦」に胡桃を食べるシーンがあって、それがやけに美味そうで西友に走り、それ以来の大好物。高カロリーがうらめしい)、そして月餅(げっぺい)。

この月餅、買った時は気づかなかったけど、帰ったらアレレ。

パッケージには「どら焼き」と書いてあった。

そして裏には「要冷蔵」と。常温で店先に積んでありましたけど・・・。まぁ美味しかったから文句は無い。


片言の日本語の店員さんからこまごまといろいろ買って池袋駅へ。


入ってきた列車は山手線開業100年記念のラッピング車両。明治チョコレートとのタイアップで、チョコレート色の電車を再現していた。

懐かしい・・・。いやもちろんチョコレート色の山手線なんて知らない。「丸いミドリ」が山手線である。

僕が懐かしがったのはチョコレート色の南武線。僕が中学の頃までは南武線はチョコレート色だったんだよね。なんてことを思い出していたら、気がついたらキオスクでチョコレートを買っているから不思議だ。

ああ、高カロリーな逢魔が時であった。

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