「第14回くにたちスタジオ寄席」

今日は楽しみにしていた「第14回くにたちスタジオ寄席」の当日。

立川志らく一門の会で「国立から真打を」が合言葉。出演は、立川らく次立川志らべ、立川らく八、立川らく太、立川らく兵の五人衆。14回目となって完全に定着し、またそれぞれのキャラも確立し、すっかり国立の中高年のアイドルになっている感がある。



今回のゲスト師範は大好きな江戸家まねき猫さん。父・先代、猫八師匠ゆずりの動物モノマネとドラマ「鬼平」の「軍鶏鍋五鉄の小女・おとき」役で知られる。


ちょっと早めに行って、楽屋にまねき猫さんに訪ねご挨拶。おしゃべりしていたら立川企画の松岡社長(立川談志家元の弟さん)に、



「えっ猫ちゃんと蕃茄さんはそういう関係なの?」



はい。そういう関係なんです。



開口一番は落語界の旧日本兵こと、らく兵さんで「間抜け泥」、らく八さんで「勘定板」、志らべさんで「千早ふる」。


中トリは、まねき猫さんで、動物モノマネ。河童の鳴き声入り。この河童はネタおろしの頃から聞いているんだけど、完成度高まったなぁ。明るくも品のある芸風に場内は大うけだった。


休憩時間になってトイレに向かうおばさん二人も「初めて聞いたけど、まねき猫さんって面白いわねー。凄いわねー」と絶賛。年季を重ねたファンとしては、なんか鼻が高かった。



仲入りを挟んで「師範コーナー」。五人衆がまねき猫さんに芸談を伺いつつ動物モノマネを習うと言う趣向。



これが面白かったなあ。まねき猫さんは偉い人や重鎮に可愛がられるタイプなので、年上の人、先輩との共演が多い。それはもちろん「おきゃんで暢気な妹キャラ」で面白いのだけど、今回は明確に後輩な人たちとの共演なので、いままでに無いような「姉さん」な演出も可能となって、なんていうか、「一皮むけた」感じ。って僕がそんなこと言うのも生意気なんだけど、「新境地」と思う。



それにしても「くにたちすたじお寄席」である。もう14回。5年目にはいる。


もとは国立新春寄席と言って、年に一回、1階のホールで花形を集めて開催されていた。それを年3〜4回、地下スタジオでの前座さんの会 (当時は全員前座だった)に替わると聞いたときは「WHY?」と思ったのだけど、こう継続して、地元の名物イベントとして定着してみると、企画者である松岡社長の慧眼と辣腕に、あらためて敬服するのである。


次回のゲスト師範は紙切り林家二楽さん。これも師範コーナーが大変なことになりそうで、実に楽しみ。



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